協会情報

顎顔面成長不全協会について

最近の子供たちは、虫歯に対する知識が広まり 特に小学生においては虫歯が非常に少なくなってきました。

しかし歯並びの悪い人(歯列不正)や、顔の変形、顎の痛み(顎関節症)、呼吸のできない子(呼吸不全)が、非常に多くなってきています。これらは少しくらい悪くても、食事もできるし、呼吸もできる、つまり日常生活に支障がないのです。本人も家族も医者も国も、それが大変な病気だとは思っていないのです。

しかし、この病気は加齢とともに症状が強く表れ、加齢とともに本人の苦痛が増してくるのです。
さらに高齢になれば摂食えんげ障害を起こしやすくなります。

そして一番困ったことは、顎成長不全の症状を理解できていない国民や医師や国は、その治療の必要性を見いだせないまま、苦しんでいる患者個人の特殊性として放置されているのが現状です。虫歯はほとんど元の状態に戻りますが、顎顔面成長不全は、顎などが成長しきれないまま成人になってしまうことで、一生その問題を抱えて生活をしなくてはいけないのです。

そのような成人でも、その人に合った治療法で苦しい症状を軽くすることができるようになりました。
そして、この治療法の素晴らしいところは、子供の時にうまく誘導してあげれば成長不全をもった子供でも正常な成人へと導くことができるのです、つまり非常に有効な予防法となるのです。

この協会は顎顔面成長不全になる原因、そして成長不全になっていても、誰でも成長不全を簡単に見つける方法と、その治療法、そして一番大事な子供への予防などを国民に正しく理解してもらい、広めることを目的に設立されました。

会長よりご挨拶

会長:牛嶋宏幸私は自身が、学生の頃から顎関節異常だったこともあり、顎全体の構造に関心がありました。
そして臨床医になると、子供の歯列不正が増えているように感じておりました。その頃近くの小学校の校医をするようになり、歯科検診をした時のことです。私の予想をはるかに超えて、厳しい見方をすると、顎の成長が正常な子供が非常に少なかったのです。当時1年生から6年生まで1100人ぐらいでしたが、正常と思える子供は一割に満たないくらいだったのです。これに少なからずショックを受けた私は考えました。この変化は人類において受け入れるべき変化なのか、それとも治療を必要とする変化なのか。統計上では50%をこえるとそれが正常になってしまいます。感覚的にはどう見ても異常な変化です。そこで私は色々な本を読みましたが、私が納得するような原因論が無かったのです。

それから私は自分で研究しようと思い立ちました。そして「正常な人間とは」を知るためには人類がどのように進化してきたのか「サル」から「ヒト」へ進化はどのように変化してきたのか、それにはまず「サル」を知り「サル」と「ヒト」の違いを知り、どのような進化を経て「ヒト」になったのか…。たった一つの歯科の疑問が、広大で、なおかつ雲を掴むような人類の進化学を学ばなければならないことになっていったのです。その研究の結果、歯列不正、呼吸不全、顎関節異常などは、人間の進化と退化にかかわるものであることが解明できたのです。

又、歯列不正の原因は顎顔面の成長不足(MFH)であることがわかりました。そしてMFHは、その他いろいろな症状となって表れます。それは顎関節異常、呼吸不全、コミュニケーション障害、摂食嚥下障害などの症状となって表れます。これらは原因が同じMFHなので複数の症状で表れます。顎関節異常、歯列不正、呼吸不全などの症状は、同時に現れることが多いのです。だからこれらの症状を同時進行して治療することが必要になってくるのです。顎顔面成長不全の特徴は引きちぎり筋郡の弛緩または硬直、上下顎骨の成長不全、特に下顎枝の短縮などです。

原因がわかれば、治療法が見つかります。成人に対しては症状改善を目的とした治療が中心となります。成長期の子供に対しては筋の強化と顎骨の成長を促します。つまりMFHの予防ができるのです。現代社会では顎の成長を促すような食事が無くなり、顎の退化を起こすような環境なので今の大人たちに正しい知識を持ってもらい、子供のMFHをなくして正常な成人になって健康な人生を送ってもらいたいものです。そしてMFHで色々な症状がある成人でも、少しでも症状を改善できるように治療することをお勧めいたします。成長不全の原因がわかりましたので、治療や予防ができることを、広く皆様方に知ってもらいたいと思っております。

会長:牛嶋宏幸

 


顎顔面成長不全協会 概要

理 事 牛嶋 宏幸
所在地 〒660-0814
兵庫県尼崎市杭瀬本町1-18-3
TEL/FAX TEL:06-6488-8217 / FAX:06-6488-0793
E-Mail office(at)mfha.jp
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